五月三十一日 (水) 小雨
汝等、 当に共に一心に精進の鎧を被、堅固の意を発すべし。 (法華経涌出品)
新緑の五月は過ぎぬ。涼しい日であった。身体の具合、少々良好。此の調子で頑張ろう。大馬力をかけて。
明日より、六月。青葉、若葉の薫り、床しき律動の青月。人生なれば、青春。ああ、心は躍らん。心は、弾まん。若人の活躍の月だ。
過去は夢なり、未来も夢なり。過去の夢は、月の如く寂にして、情火は燃えぬ。未来の夢は、太陽の如く、朝日の如く、曙光と感激の溢るる夢が生ずる。
青年は、未来の夢を追って、生きねばならぬ。
『富士宗学要集』全十一冊を購入。金、三、五〇〇円也。
十二月七日 (木) 晴
小波小風は大船を損ずる事かたし・大波大風には小船をやぶれやすし。王法の曲るは小波・小風のごとし・大国と大人をば失いがたし、仏法の失あるは大風・大波の小船をやぶるがごとし国のやぶるる事疑いなし。 (神国王御書)
起床、六時。元気。元気に出発。
夕刻、アパートを世話してくれた、親娘三人を、有楽座に招待する。ロードショーの洋画を観る。
「嵐ヶ丘」ヒースクリッフとキャサリンの、愛別離苦の描写に胸を打たれる。帰り、日劇地下で、ちらしを、御馳走する。喜んで帰った。
招待もよいが、折伏で救うことが、真実の御礼である気がしてならない。
帰宅、十時五十分。
十二月十一日 (月) 晴
「人生とは、闘争の異名なり」と、叫んだ哲人がいる。
正しく、人生は、戦争の如く、厳しく、目まぐるしい感を抱く。何も
知らなかった少年時代が、懐かしい。だが、一歩も、退くことは、許されぬ。
人生は、闘争だ。
だが、闘争の中にも、休息は必要だ。
その休息の中に、次の理想を浮かべることだ。
そして、その理想の中には、必ず、個人も、社会も、大善がある理想を忘れぬことだ。
更に、その理想を実現してゆく、色心の力を燃やしきることだ。
そのために、休息は、必要だ。
結局、人生は、究極まで闘わねばならぬ。
最高の理想たる。広宣流布の実現を目指して。
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